凍
凍: 沢木 耕太郎 著。(初版:2005/9/29; 300頁)
内容(「BOOK」データベースより)
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極限のクライミングを描く、究極の筆致。『檀』から十年、最新長編作品。最強の呼び声高いクライマー・山野井夫妻が挑んだ、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカン。
雪崩による「一瞬の魔」は、美しい氷壁を死の壁に変えた。宙吊りになった妻の頭上で、生きて帰るために迫られた後戻りできない選択とは―。
フィクション・ノンフィクションの枠を超え、圧倒的存在感で屹立する、ある登山の物語。
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以前Numberの本紹介欄に載っていて、読んでみたいと思っていた作品。
世界最強ソロクライマーの呼び声高い、山野井 泰史さんとその妻妙子さんが2002年にアタックしたヒマラヤ、ギャチュン・カン北壁登攀がメインの作品です。
正直なところ、この作品を読むまで山野井さんのことを知りませんでしたが、冷静な判断力と素晴らしい技術を持った日本が世界に誇れる素晴らしいクライマーだということが判りました。
沢木さんの文章も相変わらず素晴らしい。
小説ではなく、あくまでもノンフィクションという枠の中で、必要以上に煽る事なく、押さえた文体でありながら、極限の状況がひしひしと伝わり、山野井夫妻の息遣いまで感じるよう。
ギャチュン・カン登攀成功と、奇跡的と言ってもよい生還劇を臨場感たっぷりで、きれいごとではなく、人間の本性というか、クライマーの本質といったようなものを感じました。
山野井夫妻は、この登攀で重度の凍傷に罹り手足の指を切断する(泰史さん11本、妙子さんは、残っていた手の指全て)ことになりましたが、現在も登山家と活躍していることも知りました。
物凄いというしかありません!
山野井 泰史さん自身も自伝的な本を出しているので、こちらも読んでみたいと思う。
私の評価 
2008年 17冊目
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